現役福祉用具専門相談員がおすすめする介護用ベッドって?
この記事では、現役福祉用具専門相談員として7年目の私が、ケアマネージャーからの依頼を受けて、実際に利用者宅に納品をしているおすすめの介護用ベッドを紹介してみたいと思います。
利用者の身体状況・使用要件・経済状況などを踏まえ、多種多用にある介護用ベッド(介護用ベッド=特殊寝台)から選定していきます。
今後レンタルや購入される方の参考にしてみてください。
目次
失敗しない介護用ベッド選び方は?
介護用ベッド(特殊寝台)を生産しているメーカーが日本にはどのくらいあるのでしょうか? 私たち福祉用具貸与事業所が取り扱っているメーカーさんは5~6社程度ではないでしょうか? 選ぶならこの5・6社の物を選択してもらいたいです。
なぜなら我々が取り扱っている福祉用具には、国のお墨付きがある商品だけだからです。
レンタルをしてもらうベッドに関しては、絶対的な安全・安心が担保されなければならないからです。
結論としては、ベッドを購入される場合は介護保険でレンタル出来る物を選べば間違いありません。
利用者さんにとってどのような介護用ベッドを選んであげればよいのか?
我々がベッドの選定をする時の条件?基準?的な考え方なのですが・・・・。
まずケアマネに聞くことは、要介護2以上であるか?という事です。なぜならレンタルの場合は要介護度2以上でなければ利用者さんは基本介護保険で介護用ベッドをレンタルする事が出来ないからです。
次に、ベッド上でどのくらい過ごすのか? 食事介助の有無? 下肢の浮腫(むくみ)の有無、スキントラブルの有無などの情報を基に、その方に合ったベッドとマットレスを選定していきます。
購入を検討している方であれば、私からのアドバイスとしては、3モーター以上の出来るだけ高機能なタイプを購入する事をおすすめします。
なぜなら、お歳を重ねんている方は、なかなか今の身体機能を維持していく事は困難です。将来、状況は悪くなる事が予想されます。
無い機能は追加できません!
ですから最初から状況が悪化した場合でも、しっかり対応できる高機能な物を選択してください。(3モータ以上のベッド)
レンタルであれば、必要に応じて機種の再選定⇒交換設置と対応可能なのですが、購入に関しては、入れ替えは色々な観点から難しいと思います。(処分・再購入等の問題があります。)
結論 >>購入するのであれば、出来るだけ高機能な介護用ベッドを購入しよう♪
レンタルと購入はどっちがお得?
この件に関しては、絶対にレンタルをおすすめします。
<レンタルのメリット>
- 定期的なメンテナンスが受けられる。
- 身体状況の変化があった場合、機種・機能を変更できる。
- 最新のモデルを選択できる。
- 故障などの問題は無償で対応してもらえる。
- 処分の事を考える必要がない。
<購入のメリット>
- 新品の物を使用できる。
- 所有物になる。
- 自分好みに改造できる。
- 月額の利用料の支払いをしなくて済む。
わたしたちのお客様でも購入される方は時々いらっしゃいます。購入を希望される方の言い分は、
- 人が使ったベッドなど使いたくない。
- 毎月利用料を支払うのがめんどくさい。買ってしまった方が楽。
- 高価な介護ベッドを購入しても問題ないお金持ちの方。
こんなかんじでしょうか?
まとめ
介護用ベッドを購入する方は、将来、身体状況が悪化する事を見越し高機能な物を選択しましょう。またマットレス、ベッド柵は別売りになることも知っておきましょう。
では、最後に購入するなら以下の介護用ベッドがおすすめです。
(私が実際に取り扱って良いと思っている介護用べッドです。)
おすすめ介護ベッド 1位
シーホネンス株式会社が出している 和夢 彩シリーズです。
- 組立てが安易で、垂直昇降なので省スペースで設置が可能。
- ヘッドレスト機能で「頸部前屈姿勢」にらくらく調整できます。誤嚥を軽減できる事が良い。
- 手動ではあるが、脚上げ機能を利用する事によって、浮腫み解消が見込める。
- セーフティーロック機能が搭載された操作しやすいコントローラー。
|
おすすめ介護ベッド 2位
パラマウントベッド株式会社が出している楽匠フィーズシリーズです。
- 垂直昇降なので省スペースで設置が可能。
- ベッドに慣れていない方向け超低床設計。低床15cm
- 独自機構らくらくモーションによる起きあがりに加えて、背・膝の角度、ベッドの高さが個別に操作可能。
- 使いやすい表示パネル付き手元スイッチ。
|
おすすめ介護ベッド 3位
プラッツ株式会社が出しているラフィオシリーズです。
- 機能が充実してるわりに安価。
- 垂直昇降なので省スペースで設置が可能。
- 安心の15cm 超低床タイプ
- 誤嚥リスクの低減とずれる力の軽減に優れている。
|
コメント