介護用ベッドを設置するにはどの位のスペースが必要なの?問題点は?

福祉用具専門相談員の職に就き早6年 あっという間に過ぎ去りました。

最初は右も左もわからなく、利用者さん・そのご家族から質問をされても即答できなかった事がすごく懐かしい今日この頃です。

って言っても、今だに答えに悩む事も多いのでが、経験を積んだおかげか? その場を打開できる適当な答えで乗り切っているダメダメ相談員でもあります。心の中で「何とかなるっしょ」って 私の利用者さん ごめんなさい・・・・・。

 

すみません話が脱線しましたが、初めて訪問する利用者さん・ご家族さんからの質問で多いのは・・・・「家の部屋が狭いんだけど、ベッド置く事できるかね?」です。

介護用ベッドを設置するために必要なスペースは、大体1m(幅)×2m(高さ)です。

普通サイズのシングルサイズがあれば十分設置可能です。

 

ただし・・・何も問題無ければです!!

 

問題って??? 

いくつか経験したベッド設置で困った案件をお話します。

 

その1

設置する部屋の床が・・・・・怪しい!!

あるんです。畳の上に乗ると、変な音がして、ふわふわする時が・・・きっと床がシロアリなどにやられて土台が腐っていたり、畳が傷んでいたり・・・この時は、コンパンネ(2㎝位の厚みのある板)を引いて、その上に設置しました。実は介護用ベッドの重量は約100㎏ありその上に利用者さんの体重・・・仮に50㎏だとすると、全重量は150㎏になります。ベッドは基本4つの足で全重量を支えるので、一つの足に掛かる重量は37,5㎏です!

 

皆さん想像してみてください! ・・・・やばいっすよね?

運が悪ければ、床をぶち抜いたベッドが傾き、利用者さんベッドから滑落・・・・大怪我!!

大変な事になります。

介護用ベッド導入の際 その1 >>床は大丈夫か? ご確認下さい。

※ 私の上司のお客様が、実際に経験された実例です。>>怪我はありませんでした。

 

 

 

その2

搬入当日までには、部屋を片付けて!!

これも良くある話なのですが、実際搬入の当日伺うと、部屋に色々ありそのまま設置できないなんて事があるんです(涙)

はっきり言います!

我々そこまで暇じゃないんです!この現場が終わったら当然次のお客様の所に行かなければなりません。思わず「マジっすか?」出ちゃいます。(笑)

言って良いかわかりませんが、この手のタイプのご利用者さんは‟やばい”タイプが多いです。依存度の高い方が多い傾向があります。(老老介護の場合は仕方ないのですが。)

最悪なケースなのが、元々使っていたベッドや棚などがあって設置出来ないので、動かすのを手伝って欲しいと言われる事です。

「は~~~~~ぁ? お前ぇ何ぃゆぅ~てんの?」

っと思わず突っ込みたくなりますが出来ません(涙)

 

結局は、手伝う事になるのですが、酷い場合その作業だけで30分取られた事もありました。

大変言い辛い事なのですが…我々福祉用具専門相談員は便利屋ではございません!また引っ越し業者でもございません!

たまにケアマネも勘違いしてるようですが、基本我々はお客様の物には触れないようにしています。万が一触れる際は、確認の上に触れるようにしております。

何故か?何かあった場合責任になるからです。

また仮に上記作業を手伝って怪我をした場合、誰が責任を取ってくれるのでしょうか?

結局は泣き寝入りです。自腹です。そこまでの給料を福祉用具専門相談員は頂いておりません!!

そこんとこよろしくです!

介護用ベッド導入の際 その2 >> 設置準備は業者が来る前に完了する事!

お詫び ⇒ 上記ではきつい事を言いましたが、我々も人間です。頼み方です! 上手にお願いしてください。大体の事はやっちゃいますから♪(注)「わしゃ~ぁ客じゃ!」的なお願いはやめてくださいね。

 

 

 

その3

ベッドの向きを考えておいてください。

車いすを併用する場合・麻痺がある場合はベッドの向きが限定される事があります。また部屋の構造上どうしても北枕になってしまう場合があります。(北枕は、いやじゃ~ぁっておじいちゃん多いです。)

事前に確認が出来る時は相談の上設置出来るのですが、急な搬入の場合は結構この問題にぶち当たります。

このケースも時間が掛かるんですよね…。またまた叫びます!「ケアマネしっかり伝えておかんかぁ~」です。(笑)

まぁ こんな時もその場で色々話をしながら決めていく事になるのですが…。

すみません また脱線しました。

上記条件がある場合ですが、ベッド設置スペース1m×2m+車いすを安全に操作転回出来るスペースが必要です。また麻痺がある場合(右麻痺の場合 ベッド左側から降りる様に設置。左麻痺の場合は反対になります。)

また、ベッド上で過ごす時間が長くオムツを使用されていて、介助される方の事を考えると、ベッドは部屋の真ん中、または介助者が作業が安易に行えるスペースを空けて設置する事をお勧めします。理由は、要介護者が寝たきりの場合オムツ交換・体位変換(床ずれを防止する為)を行う時に安全・安楽に作業が行える為です。

出来るだけ大きくスペースを取ることが可能な部屋を選択して頂けると良いと思います。

介護用ベッド導入の際 その3 >> ベッドの向きは? 車いすは安全に操作できる?

 

 

 

その4

介護用ベッド設置にするには畳?フローリング?どっちがよい?

結論としては、どちらでも問題なく設置はできます。

ただし、その1でも説明しましたが150㎏を4つの足で支えるので、畳の場合どうしても凹んだり長年使用すると、日に焼けた所と色が違ってしまったりします。滑り止め(ゴム製の滑り止め)を足の下に敷く事である程度防げますが、ほぼ間違いなく跡が残ります。フローリングの場合は特に問題ないと思いますが?

わたくし共は、設置前に畳・床を痛める可能性がある事を説明させてもらっています。

 

介護用ベッド導入の際 その4 >> ベッドを設置すると畳が傷みます。ご了承ください。

 

色々と経験してきた事を例にお話をしてみましたが、いかがだったでしょうか?

私の場合、なかなかファンキーな日々を過ごさせていただいております。かなり楽しい職種だと思ってやってます。なぜならこんな私でも、ありがとうと笑顔を頂ける仕事だからです!やりがいは一杯ですよ♪

今回の記事は、グチグチ言いましたが、福祉用具専門相談員、楽しくやってます。

 

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