高齢者に安全に使ってもらうためにどんな車いすを選んであげればよいのか?
昨日まで元気に歩いていたお爺さん・お婆さんが、突然体調不良よって動けなくなって・・・・車いすを早急に準備してもらえないですか?
っと、依頼を受ける事が良くあります。
我々、福祉用具専門相談員がそのご利用者様に最善の車いすを準備してお伺いする事になるのですが、実は車いすと言っても色々な種類があり選定にはかなり気を遣います。
的確に選定する為には、本来、それなりの情報が必要となります。
今回は、車いすの簡単な選び方ですので、基本的な考え方をお伝えしていきます。
最後の方では、我々福祉用具専門相談員の選定基準の話も記載しておきますので、参考にしてください。
簡単な車いすの選び方
①利用される方が自身で操作されるのであれば自走式。ご自身では操作せず介助者が操作をされるのであれば介助式を選択してください。
②ベッド等への移乗や立座り動作が困難な方であれば、肘置き部分・足をのせるステップが開閉・取り外しが出来る多機能型のタイプを選択下ください。
③認知・拘縮などで長時間車いすに乗ると、姿勢保持などが困難な方であれば、ティルト・リクライニングタイプを選択下さい。
④体系・身体状況により部位によって調節が必要な方であれば、モジュールタイプを選択して下さい。
また、①~④の機種が決まった後は、使用用途に合わせて検討下さい。
たとえば、家の廊下の幅が狭いなどがあれば、出来るだけ幅の狭いタイプが良いですし、通院など外出が多く車に乗せるケースが多いのであれば出来るだけ軽量のタイプを選択されるのが良いと思います。
各種車いすのタイプの説明に関してはこちらを参照ください。車いすは介護保険でレンタルしよう♪
その方に合った車いすを選定する為に必要な情報って?
- 性別
- 身長・体重・体系
- 麻痺の有無
- 円背の有無
- 拘縮の有無
- 車いすの使用用途・乗車時間等
- 嚥下の状態
- 住環境に関して
- 使用場所での移動経路の様子
- 認知状態
- etc
情報からその方への車いすを選定
- 自走式か介助式かを選ぶ
- ご利用者の体系等から高さ・幅をどうするか選ぶ
- ノーマルタイプ・多機能型タイプ・モジュールタイプ・ティルト&リクライニング式タイプのいずれかを選ぶ
- 住環境・使用用途に合わせて選ぶ(機能・重量を考慮)
- 麻痺・拘縮など利用者の状況に対応できる機種を選ぶ(機能重視)
最後に
介護保険の認定を受けていらしゃる方であればレンタルをされることをお勧めします。理由は、その方に最善な物をプロの立場でご提案させて頂いているからです。身体に合わない車いすに乗車する事は、怪我などにも繋がる恐れがあります。担当されているケアマネージャーに相談され、福祉用具専門相談員を紹介してもらって下さい。
あなたに合った車いすをお届けします。
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