【介護保険】シャワーチェアの選び方と購入するまでの流れとは?

特定福祉用具

現役福祉用具専門相談員がシャワーチェアの選び方から購入方法を教えちゃいます。

今日はシャワーチェアのことを書いていきたいと思います。

シャワーチェアの事を調べているってことは?
ご家族に高齢の方がいらして、最近、足腰が弱って既存のお風呂用いすでは、安全に立座りが出来なくなって来ているのではないでしょうか?シャワーチェアといっても、色々な種類があり、使用される方の身体状況によって選択する物が異なります。ぜひ使用される方に合った物を選んでもらえればと思います。

現在、福祉用具専門相談員(営業)の職に就いてから7年目を迎えています。シャワーチェアは年間数十台取り扱っています。そんな私が安全に使用できる物、また売れ筋の商品を紹介いたしますので、購入の際の参考にしてもらえると幸いです。

シャワーチェアって、なに?どんな物があるの?

介護保険を利用して購入が出来る※特定福祉用具で入浴補助用具の一種です。
基本、浴室内又は脱衣所で使用する物(どこで使用しても良いのですが)で、
身体を洗うときの姿勢の安定の確保や介助の容易さ、また浴槽へ入るときの補助のために使用します。 

身体機能と用途に応じて、背もたれ、アームレストの有無を選択します。

では、シャワーチェアを画像で紹介しますので参考にしてくださいね。

画像転用元 パナソニック㈱ https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/bath/

 

このタイプが一番おすすめの物になります。
理由としては、必要な機能が全て揃っているからです。

高さ調節・背もたれ・手すりが装備しています。手すりに関しては、跳ね上げる事ができるので、使用用途によって使い分ける事が出来ます。

本体についても、折りたためるので邪魔にならない。

 

 

画像転用元 パナソニック㈱ https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/bath/

 

こちらのタイプは、高さの調節が出来るタイプで、背もたれが付いているタイプ。肘掛けが付いていないので、姿勢保持がしっかり出来る方向けの物になります。

また肘掛けが付いていないメリットとしては、立座り動作がスムーズに行える事と、浴槽の高さにいすの高さを合わせる事によって、浴槽へのアプローチが安易に行えることです。

余計な部品が無いため、コンパクトで少し重量が軽減されます。

 

 

画像転用元 パナソニック㈱ https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/bath/

 

こちらのタイプは、高さの調節のみが出来るタイプです。
基本的に、身体状況が良い方向けといえます。

メリット:機能がシンプルな為、他の物より軽量で購入金額も安価。
デメリット:折り畳みが出来ないので、使用場所がある程度広くないと困る。
      身体状況が悪くなった時に困る。(必要な機能が無い)

 

 

画像転用元 パナソニック㈱ https://sumai.panasonic.jp/agefree/products/bath/

 

こちらのタイプは背もたれの位置が低く幅も狭いタイプになります。
基本的に上記で紹介したものと変わりはないのですが、一つ違うところを言うと、こちらのタイプは、円背の方(背中がまるまっている)向けになります。

この写真は肘掛けが無いタイプですが、肘掛けが付いている物もありますので、購入の際は身体状況に合わせて選んでください。

 

他にも、座っている座面が回転する物や、ワンタッチで開閉が出来る物座面の真ん中がくりぬいてあって被介助者が座ったまま陰部の洗浄が出来るタイプなど多種多様な物がありますので、しっかりと検討して頂き購入をして頂けると幸いです。

因みに、私からのアドバイスですが、特殊な場合を除けば最初に紹介した肘掛け・背もたれ付のシャワーチェアをおすすめします。理由は、無い機能は後付け出来ないからです。高齢者の身体状況は日によって変わってしまいます。出来れば購入する際は、状況が悪くなっても使える物を購入してほしいです。

高さ調節・背もたれ・開閉可能な肘掛け付きの機能が最低ついている物がおすすめです。
私のお客様は基本そのような物を選んで頂いています。

ただ、そうは言っても設置が出来ない事もあります。シャワーチェアの設置の件について紹介します。

シャワーチェア購入・設置に関して注意してもらいたい点とは?

実際にあった話なのですが、ネットで購入されたお客様から連絡があり、シャワーチェアを買ったんだけど大き過ぎて・・・使えんのだけどどうにかならんかね?と泣きつかれました。 浴室も狭い上に脱衣所からみて扉を押して入る状況です。しかもシャワーチェアは一番大きいタイプ・・・・ダメだこりゃ状態!! 浴室にシャワーチェアーを設置したまま出入りが出来ないんです。せめてたためるタイプであればなんとかなったのですが・・・・。

対応としては、今回ネットでの購入だったため、介護保険を利用していないので、再購入となりました。間違えが無いように、弊社が持っているデモ機を1週間程度利用してもらい納得してもらい再購入となりました。

このような残念な事にならないために!!
購入する前にしてほしい事があります。

浴室の出入りをしたときに、問題なく利用できるか?これは非常に大切です。ただ、実機がないと判断がなかなかむずかしいので、出来ればケアマネージャーさんに相談してデモ機(おためし品)を貸してくれる業者さんを紹介してもらってから相談の上購入して頂きたいものです。

シャワーチェアっていくらで買える?値段は?

メーカーによってまちまちですが、

肘掛け・背もたれ・高さ調節が付いたタイプなら? ⇒ 19,000円程度~60,000円弱程度

背もたれ・高さ調節が付いたタイプなら? ⇒ 10,000円程度~20,000円弱程度

高さ調節だけのタイプ ⇒ 8,000円~15,000円弱程度

私が取り扱っているカタログ値で上記値段設定になっています。

介護保険を利用しないで購入する場合は額面通りの金額になります。

アドバイスですが、もし介護保険を利用しない自費購入であればネットからの購入がおすすめです。
私たちの様な業者からの購入では中間マージンが発生しますので、よくて30~20%程度の割引しかできません。 

介護保険を利用したシャワーチェアの購入は?流れは?

介護保険を利用しての購入の場合はどうでしょうか?

【購入条件】
介護認定を受けていてる方 要支援1の方から要介護5の方までどなたでも購入する事が出来ます。
質問として多いのは、要支援でも大丈夫ですか? ⇒大丈夫購入できますよ♪

特定福祉用具は都道府県の指定を受けた、指定事業者から購入する必要があります。なのでネットなどで購入した場合はあてはまりませんので注意ください。

購入までの流れ
1、行政介護保険窓口、地域包括支援センター、またはケアマネージャーに相談してください。
2、特定福祉用具の取り扱いが出来る指定事業者を紹介してもらう。
3、購入したい商品を決めて購入。
4、お支払い料金は、購入金額の1割~3割です。お手元にある負担割合証に記載されている割合によって決まります。

仮に20,000円のシャワーチェアを購入した場合1割の方は2,000円 2割の方は4,000円 3割の方は6,000円となります。

支払い方法には2通りの支払い方法があって
受領委任払いと償還払いがあります。各市区町村によって払い方が異なりますので、詳細は確認ください。

償還払いとは? 購入額の全額を業者に支払う ⇒ 行政に支給申請を行う ⇒ 行政から購入者の指定口座に購入金額の9割~7割を返金する支払い方法です。

受領委任払いとは? 購入金額の1割~3割を業者に支払う ⇒ 行政に支給申請を行う ⇒ 行政から業者の指定口座に購入金額の9割~7割を支払う方法です。

購入者からしてみれば、受領委任払いの方が負担が少ない払い方だといえます。

支給申請に関しては、作成・提出は業者が行いますので、安心してくださいね♪

シャワーチェアー 買い替えは出来る?

時々、受ける質問に以前シャワーチェアを購入したことがあるんですが、再購入できますか?という質問があります。
この質問への答えは理由次第です。たとえばプラスチックの部分が破損して危険が伴うとか、脚が変形して使い続けると危険が伴うなど、明らかに使用し続けると危ない場合は再購入の承諾が受けられる可能性があります。汚れてきた・カビが生えて衛生的ではないために再購入したいなどの理由では、恐らく承諾が取れないと思います。

この再購入に関しては、お住いの行政によって異なりますので、介護保険を取り扱う窓口にてご確認ください。

最後に

長々と書いてきましたが、最後にまとめとして
1、介護保険を利用できる方は、制度を利用しよう♪
2、シャワーチェアは背もたれ・手すりが付いている物がおすすめ。(無い機能は追加出来ない。再購入が難しい事含め)
3、あなたのお住いの市区町村は受領委任払い?償還払い? 確認しましょう。
4、再購入にはそれなりの理由がないと出来ない。だから手入れを適切に行い大切に使用してほしいです。
5、シャワーチェアーを生産しているおすすめメーカーは?パナソニックとアロン化成です。どちらかを選んでおけば安心。

 

 

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