pub-2692689168729180 ピンコロとは?高齢者に教わった言葉と福祉用具専門相談員の体験談 | かいごどうブログ

「ピンコロ」って知ってる?おばあちゃんに教わった理想の最期と人生の楽しみ方

実体験

こんにちは!かいごどうです。

長年、介護の現場や福祉用具の仕事をしていると、利用者さんからいろいろな言葉を教えていただくことがあります。

今回のお話は、その中でも特に印象に残っている一言。

「ピンコロ」

皆さん、この言葉を聞いたことがありますか?

私は以前、福祉用具の納品に伺ったお宅で、利用者さんから教えていただきました。

いやぁ、最初に聞いたときは、何のことかさっぱり分かりませんでした(笑)。

福祉用具の納品先で、何気ない会話から

ある日、福祉用具の納品で利用者さんのお宅を訪問しました。

ご本人と、ご家族の方がいらっしゃったと記憶しています。

確か娘さんだったと思うのですが、少し前の出来事なので、そこは記憶が曖昧です。

一通り福祉用具を設置して、使用方法や注意点などを説明。

その後、ちょっとした世間話になりました。

すると利用者さんが、少し寂しそうな笑顔で、こんなことをおっしゃったんです。

「あぁ、私も誰かの助けがないと、一人では何もできなくなっちゃって……」

そして、続けて、

「友達もだんだんいなくなってきたし……次は私の番かなぁ」

と。

冗談交じりではありましたが、その言葉には少し寂しさも感じられました。

年齢を重ねることで、今まで当たり前にできていたことが難しくなる。

親しかった友人との別れも増えていく。

介護の仕事をしていると、こうしたお気持ちを聞くことがあります。

「あの世も混み合っているらしいですよ!」(笑)

そこで私は、少しでも場の雰囲気が明るくなればと思い、こう答えました。

「いやいや、まだまだ元気じゃないですか!」

「若い頃、一生懸命働いて、大変な思いもたくさんしてきたんでしょうから、これからはできるだけ健康で、楽しまなきゃですよ!」

そして、ちょっと冗談を付け加えました。

「それに、あっちの世界も最近は混み合ってるらしいですよ! お迎えもなかなか来られないそうですから(笑)」

もちろん、相手との関係やその場の雰囲気があってこその冗談です。

誰にでも言える言葉ではありません。

でも、そのときは利用者さんも笑ってくださり、少し和やかな雰囲気になりました。

そこで私は、もう一つ聞いてみたんです。

「そういえば、これから何かやってみたいこととか、趣味とかないんですか?」

「今、一番思っとるのは……ピンコロやなぁ」

すると利用者さんは、少し考えてから、

「うーん、せやなぁ……」

と。

何か楽しみにしていることがあるのかな?

旅行かな?

おいしいものを食べに行くとか?

そんなことを想像していると、利用者さんが笑顔で一言。

「今、一番思っとるのは……ピンコロやなぁ!」

……。

「んっ?」

私とご家族は、そろって「?」という顔(笑)。

思わず聞き返しました。

「えっ? 何ですか? ピンコロって?」

すると利用者さんが、笑いながら教えてくれたんです。

「ピンピン元気に生きとって、最後はコロッとあの世に行くことや!」

なるほど!

ピンピン元気に暮らして、最期はコロッと。

それで「ピンコロ」なのか!(笑)

私は思わず、

「確かに、それは理想的な最期かもしれませんね!」

と答えました。

利用者さんも、ご家族も、私も。

みんなで少し笑いました。

なんとも不思議な、でも温かい時間でした。

それ以来、あちこちで聞くようになった「ピンコロ」

面白いことに、その出来事以来、ほかの利用者さんとの会話でも「ピンコロ」という言葉を耳にするようになったんです。

私が知らなかっただけで、以前から使われていた言葉だったんでしょうね。

「ピンピンコロリ」という表現もあります。

元気に暮らせる時間をできるだけ長く保ちたい。

そして、できれば長く苦しむことなく人生を終えたい。

そんな願いが、この短い言葉に込められているように感じます。

もちろん、人生の最期は誰にも分かりません。

介護が必要になることも、病気になることもあります。

それが悪いことだという意味ではありません。

ただ、自分はどんなふうに生きたいのか。

どんな毎日を過ごしたいのか。

そんなことを考えるきっかけになる言葉だと思いました。

介護の仕事って、利用者さんから教わることも多い

私は介護福祉士として介護現場を経験し、現在は福祉用具専門相談員として働いています。

こちらが福祉用具の使い方を説明したり、生活環境について提案したりする立場ではありますが、逆に利用者さんから教わることも本当に多いんです。

若い頃の苦労話。

家族との思い出。

仕事の話。

昔の暮らし。

そして、ときには人生観まで。

今回の「ピンコロ」も、その一つでした。

もともとは、ご自身ができなくなったことや、友人との別れについて話されていた利用者さん。

でも、最後には笑顔で「ピンコロやなぁ!」。

その言葉が、今でも印象に残っています。

何ができなくなったかだけではなく、これからどう生きたいか。

そこにも目を向けることが大切なんだと思います。

まとめ|年寄り界隈の流行語大賞は「ピンコロ」!?(笑)

福祉用具を納品しに行っただけのつもりが、人生について考えさせられる言葉を一つ持ち帰ることになりました。

「ピンコロ」。

短くて、ちょっと面白くて、でも奥が深い。

私にとっては、なかなか忘れられない言葉です。

そして、あちこちで聞くようになった今では、こう思います。

「年寄り界隈の流行語大賞、これはもう『ピンコロ』で決まりやな!」 🤣

もっとも、私もそろそろ他人事ではありませんけどね(笑)。

人生、できるだけ健康で、笑って、楽しんで過ごしたいものです。

以上、かいごどうでした!😁


※この記事は筆者の実体験をもとにしています。会話は記憶に基づいて再構成しており、個人が特定される情報は掲載していません。

※人生の最期や介護に対する考え方は人それぞれです。「ピンコロ」は一つの希望を表す言葉であり、介護が必要な生活を否定するものではありません。

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