前回は介護職員初任者研修のお話をしました。今回は初任者研修の上位資格になる実務者研修について話していきたいと思います。
こんな方に実務者研修の受講がおすすめ♪
条件良く就職・転職したい!・今より給料をUPさせたい!・より責任ある仕事がしたい!と思っている方は、ぜひ資格習得をおすすめします。
初任者研修と実務者研修の違いは?
初任者研修(前ヘルパー2級)
- 介護資格の入門的な資格。
- 介護福祉士の受験資格には該当しない。
- 終了試験があります。(難度は低い)
実務者研修(前ヘルパー1級)
- 初任者研修の上位資格。
- 介護福祉士の受験資格になる。実務経験からの受験の場合必須になります。
- 所持している資格によっては、研修時間・費用の面で免除がある。
- 終了試験がない。(主催者側によっては終了時に試験がある。)
上記記載のような違いがあります。
初任者研修・実務者研修共に、年齢制限・経験が無くても受講する事が出来ます。私個人の意見としてですが、やはり介護の経験・知識などがない方は、初任者研修から受講される事をオススメします。
順番としては、初任者研修 → 実務者研修 → 介護福祉士 と明確になっていますね。
実務者研修を受けるメリットは?
まず実務者研修を受けることによって介護福祉士の受験資格が得られる。実務としては、待遇面の向上が見込めます。更に職域が広がります。サービス提供責任者として活躍する事も出来ます。ケアマネさんや介護職員との連絡・調整等、コーディネート業務に携わる、事業所によっては必ず配置が必要な職種になります。実務者研修を終了した方は、この職種に就くことが出来ます。責任ある職種に就く事と資格として認められているので当然給料UPですよね♪忘れてましたが、最大のメリットは就職・転職時に有利なります。
実務者研修を受けるには?
各地地方自治体が指定した養成機関が主催している講義を受講し、全課程終了する事で資格を習得出来ます。養成機関ですが、有名なのはニチイ学館・三幸福祉・ベネッセ・ユーキャン・資格の大原・日本介護福祉カレッジ・他などがあるようです。自身にあった講義をさがしてみてくださいね。
費用は?
無資格で受講の場合は10~20万円 初任者研修・ヘルパー2級修了者の場合は10~15万円 介護職員基礎研修 修了者の場合は3~5万円が平均的な受講料となっています。 かなりの高額になりますが、介護現場で仕事を続けるなら必要ですし、また資格があると資格手当てが付きますので、すぐにペイ出来ちゃいますよ♪
期間は?
実務者研修の履修時間は450時間ですが、所有資格によって免除(最大400時間)があります。ただし、研修期間は免除に関係なく最低6ヶ月間となります。
無資格の方 ⇒ 450時間+医療的ケア(演習)6ヶ月程度
初任者研修・ヘルパー2級有資格者 ⇒ 320時間+医療ケア(演習)3.5ヶ月程度
ヘルパー1級有資格者 ⇒ 95時間+医療的ケア(演習)2.5ヶ月程度
基礎研修有資格者 ⇒ 50時間+医療的ケア(演習)1.5ヶ月程度
演習では、喀痰吸引、経管栄養のシミュレータを使って、介護現場に近い環境で行います。
※喀痰吸引、経管栄養を実務で行う際には、別途実地研修が必要です。
カリキュラムは?(受講科目)
1~19までは自宅学習(レポート提出有) 20・21は通学学習です。
- 人間の尊厳と自立
- 社会の理解Ⅰ
- 社会の理解Ⅱ
- 介護の基本Ⅰ
- 介護の基本Ⅱ
- コミュニケーション技術
- 生活支援技術Ⅰ
- 生活支援技術Ⅱ
- 介護過程Ⅰ
- 介護過程Ⅱ
- 発達と老化の理解Ⅰ
- 発達と老化の理解Ⅱ
- 認知症の理解Ⅰ
- 認知症の理解Ⅱ
- 障がいの理解Ⅰ
- 障がいの理解Ⅱ
- こころとからだのしくみⅠ
- こころとからだのしくみⅡ
- 医療的ケア・通信
- 介護過程Ⅲ
- 医療的ケア・演習
すべてのカリキュラムを修了し、修了評価テストに合格された方に実務者研修の修了証明書を発行してくれます。
最後に
初任者研修に比べて実務者研修は期間が長くなります。より深い知識を得られるのできっと貴方の今後に役に立つはずです。是非実務者研修を修了され次のステップの介護福祉士を目指してくださいね♪ 因みに介護福祉士は国家資格になります。介護系最強の資格となりますが・・・次回、介護福祉士の資格について書きたいと思います。
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